<企業経営者の政治との付き合い方、イーロン・マスク氏に見られる危うさ>
イーロン・マスク氏、日本ではマスコミが必ず袋叩きするであろう。
<企業経営者の政治との付き合い方、イーロン・マスク氏に見られる危うさ>
トップは孤独だ。実際、あまりにも孤独なために、米国の大統領や実業界の大物経営者は時折、頼りにできる似たような地位の人がたった1人しかいないこともある。お互いだ。
大統領と経営者の交流は200年前から始まっており、ゴルフコースを一緒に回ったり、映画を一緒に観たり、互いに冗談を言い合ったりしてきた。真の友情を育んだ場合もあれば、公の場で罵り合った場合もあった。
もちろん、対等な関係ではない。
在任期間は最高経営責任者(CEO)の方が長いことが多いものの、どちらの序列が高いかについては疑問の余地がない。
だが、現職だけでなく前職との、そして大統領になるかもしれない人との交流の仕方がとにかく理解しにくい点において、イーロン・マスク氏の右に出る人はまずいない。
マスク氏はかつてバラク・オバマ氏に気前よく支援してもらいながら、今ではドナルド・トランプ氏の「応援団長」を務めている。
トランプ前大統領とマスク氏の偏った友情
2024.8.21・(英エコノミスト誌 2024年8月17日号)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/82757