<ロジハラとは何か?正論を言うことが悪いのか>
部下の指導もいろいろ難しい時代、しかしやらねばならない企業が生き残るためには???
* ハラスメントを防ぐコミュニケーション手法と働きやすい職場づくり(伊東 久 (著), 竹岡 聡子 (著))
研修やセミナー等での相談事例を元に、職場でハラスメントが起こらないための対策やハラスメントにならないための部下指導などを解説
<ロジハラとは何か?正論を言うことが悪いのか>
ロジカルハラスメントの略語「ロジハラ」という言葉を耳にすることが増えました。筆者は、昨今のロジハラブームに違和感を覚えることがあります。
「ロジハラ」のなにが違和感?
ロジハラとはロジカルハラスメントの略語で、正論で相手を追い詰めることを指します。上司がミスをした部下に対して、「なんでミスしたの?説明して!」と迫ることはロジハラにあたるというわけです。上司が部下の顔色を見なければいけない「ヤバイ時代」になりました。
上司と部下は、仕事の責任も範囲も異なります。職責や役務は、上司ではなく会社が決定するものです。職責が上位であれば指導が強くなることは当然ですが、これを問題視されては、上司は職務を全うできません。
部下にミスの責任があったとしても、正論を言って、本音で指導することができなくなるからです。部下が「上司に強い指導を受けてショックを受けました。これロジハラです」と主張した時点で、部下が上司を追い詰めていることになってしまうのです。
名づけるなら、「逆ハラ」(部下が上司を追い詰める)ということでしょうか。強い指導を受けたからといって、なんでもハラスメントにすることはいかがなものか。これでは、円滑なコミュニケーションが取れなくなってしまいます。バカバカしいと言わざるを得ません。 2023.12.23・尾藤 克之
https://agora-web.jp/archives/231222090507.html